入居審査ではどこを見られるか

賃貸物件に入居を希望するときには、その物件のオーナーからの入居審査を受けないといけません。
しかしこの入居審査は法律や規則によって明確に基準が定められているわけではなく、それぞれの不動産業者やオーナーさんによって異なると言ってもよいでしょう。

ただしそうした基準は完全に好みによって決まるというものではなく、リスク管理ということで判断されているということで共通しています。

そもそも入居審査というものがある理由は、不動産会社やオーナーにかかる空き家リスクを回避するためのものです。
最初の入居審査をおざなりにしてしまうと、入居したけれども家賃を支払わない、長く入居している他の住民に大きな迷惑をかける、といったような望まれない入居人を多く招くことになってしまいます。

逆に言えば、最初の入居審査の時点で「家賃をきちんと支払う」「周辺に迷惑をかけない」といったことを証明することができれば審査に通る可能性はかなり高くなると言えます。

ここ最近では空き室リスクをかなり高く想定するオーナーさんも増えているので、審査に通るためには事前にしっかりした対策をしておく必要があります。

入居審査でよく見られるポイントとしては「本人の人間性」の他「提出書類の記載状況」や「収入源」があります。
他にも「就職先」や「収入額」といったところも細かくチェックされますので事前に提示する数字については考えて記載する方がよいでしょう。

家族との不和が感じられる人はかなりマイナス

入居審査においてかなり重視されるのが「保証人との関係」です。
通常の賃貸住宅に入居するときには、保証人としていずれかの人を立てるようになっています。
この保証人は大抵の場合親や子供といった血族になりますが、提出する書類にそのことがはっきり記載されていないと審査をする側にとっては「実は家族間の仲がよくないのでは？」といった疑惑を抱かせることになってしまいます。

入居審査においてこの親族との関係はかなり重視されているので、保証人に家族の名前を挙げることができないという人はそれだけでかなり審査上でマイナスになってしまいます。

また入居審査において提示した収入が家賃にあまりにも見合わないものである場合にもかなり不利になります。
本人の勤務先を記載するときにその収入額に対してあまりにも高額の家賃の部屋を借りようとする場合には審査に通るのは難しいでしょう。

現在は定期収入があっても、転職回数が多い人などは定期収入がのぞめないと不安視されてしまうこともあります。
仮に家賃と収入がそれなりに釣り合いがあるものであっても、訪れた本人がブランドもののファッションで固めるなど浪費癖が感じられるような場合にはそれを理由に入居を断られることがあります。