不動産投資の物件概要の読み方

業者から入手できる物件関連とりまとめ資料

不動産会社が説明用に用意している資料に物件概要という1件ごとに取りまとめられた資料があります。
物件に関連する諸情報の要点を抜き出して定性的に取り纏めたもので、これにより、物件の概要が把握できるのです。

しかし、概要に書かれた項目は初心者には馴染みのないやや難しい用語が多く、正確に理解することは困難です。
資料の様式はおおむね定性的で、共通する項目が多いので意味が分かればどの物件も理解が可能です。
ここでは、物件概要に記載される項目についてその概要を説明しますので、不動産投資に興味のある方は是非参考にしてみてください。

一般的な物件概要記載事項

1.所在地は、県名は省略して表示されることが多く、○丁目まで記載しており、詳細な番地を知りたいケースは不動産業者への問合せが求められます。
価格表示ですが、土地は消費税が非課税ですが、建物は消費税が課税され、一般的には税込で表示されます。

2.土地・建物面積/専有面積の表示は、建物のケースは、土地面積と建物面積の両方が表示されています。
マンションと賃貸物件では、バルコニーを除く専有面積をあらわし、表示単位は平方メートルと坪数をどちらも併記するケースが多いです。

3.現況は、物件の現在の状況を記載しており、造成工事中や古家有、居住中などと表記されます。
古屋有の場合は解体費用が要することに留意が必要です。
4.引渡し時期に関する記載事項は、多くが「応談」としており、お互いが相談の上引渡し日を決定するという事を意味します。

土地に特有の物件概要記載項目

土地に関連しては馴染みのない項目で投資を始めるにあたり重要な項目がありますので、ピックアップして説明します。
1.地目は、用途による分類で宅地や畑、雑種地等、20種類以上に及ぶタイプがありますが、実際の土地の現況と登記簿上の記載とは一致しないケースも多く、問題はありません。
ただし、住宅を建てるには、地目を宅地に変えなくてはいけません。

2.建ぺい率は、土地面積に対する建築面積の比率を指し、土地を真上から見て、建物が何割か?という数値で、例えば建ぺい率50パーセントなら、敷地の半分までの建物が建てられ、残りの半分は空き地であることが求められます。
容積率は、土地面積に比する建物の延べ床面積の比率を指し、その土地に対して建築可能な建物の規模を表す数値です。
例えば容積率が100パーセントの土地であれば、延べ床面積が土地面積までの規模の建物が建てられるという事です。

建ぺい率も容積率も行政によって定められており、違反する建物は建築許可が下りません。
また、都市計画により街が乱開発されないよう、土地の利用などに一定の制限がかけられ、原則的に市街化調整区域に指定されていれば建物を建てる事が出来ません。

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